SALについて

近年、日本の刺繍ブログでも頻繁に見かけるようになってきましたが、結局のところ「SAL」とはどのような意味かご存知ですか?
SALについて知りたい方への情報提供と、自分のためのメモとして。


SALとは

SALは「Stitch A Long」の略で、直訳すると「長く刺繍をする」となります。
実際の内容を簡潔に説明すると、「目標を共有するステッチャー(刺繍をする人)たちの集まり」が適切ではないかと思います。(グループやコミュニティのようなもの。日本語では「SALに参加する」と表現されることが一般的)
共通の目標を持って刺繍をし、その経過や結果を共有することがSALの目的です。また、SALの由来は、こういった活動が月単位や年単位など、長い期間に渡って行われるためではないかと推測されます。
また、刺繍は基本的に一人で行うもののため、「孤独感から開放されたい」という理由からSALに参加する場合も少なからずあるようです。
現在はオンラインで行われるSALが一般的となりつつありますが、SALの目的について考えると、実際に喫茶店や知人の家などに集まり、お茶やお菓子を楽しみながら刺繍をすることも、SALと呼べるのではないかと思います。

ちなみに、SALを「Stitch Along」の略としている場合もあります。直訳すると「次々に刺繍をする」となるため、こちらも意味合い的には間違ではないと思いますが、個人的には前者を用いている比率の方が多いように感じます。


SALの種類

SALはいくつかの種類に分類することができると考えています。どれも基本的に主催者の決めたルールに従って参加を宣言し、進捗状況などを共有し合います。
個人的な見解ではありますが、大きく分類すると以下のとおりです。

  • SAL(同図案)
参加者全員で同じ図案を刺繍する。主催者が自作図案を公開し、参加者がその図案を刺繍する、という場合が多い。

  • SAL(同条件)
参加者全員が同じ条件で刺繍する。主催者が刺繍をする上で何らかの条件を提示し、参加者がその条件に合わせて刺繍をする。

  • ミステリーSAL
参加者全員が同じ図案を刺繍する。主催者が自作図案を公開し、参加者がその図案を刺繍する。図案は複数回に分けて公開され、参加者は全貌が分からないまま、図案の一部が公開される度に刺繍を行う。


SALへの参加方法

通常、SALは主催者が掲示板やSNS、ホームページやブログなどで参加を呼びかけています。参加するには、主催者の決めたルールに従ってあらかじめ参加登録を行い、その後、定期的に進捗状況を投稿するという場合が多いようです。
また、登録に必要な項目はSALによって異なります。SALに参加したい場合はきちんと内容を確認しましょう。(自作図案を提供している場合などは有料の場合も)



最近、主催者が提示しているルールを守れないSAL参加者が増えているようです。
例えオンライン上のことだとしても、好き勝手するのはマナー違反です。
SALへの参加を検討している場合は、あらかじめ主催者の求める条件を守れるかきちんと推考するようにしましょう。

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